★作業日誌★

悲惨!農業用水が使えない

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地震で農業用水が使えず困っています。

なんとか川や井戸水、雨水でしのいでいますが、それも限界。

奥能登の園芸農家は家が被災し、1ヶ月の間、泥で汚れ、埃を被り、汗をかき、風呂にも入れず、春の栽培準備をしています。
その努力の結晶の野菜苗がちゃんと実をつけるか?は農業用水の復旧に頼るしかありません。

トマト栽培がどうなるかわかりませんが、今すべきことをしっかりやろう。

今日は定植予定のハウスを耕し、育苗しながら鉢上げ準備しています。

ポンプで川から水を汲み上げるのも限界です。
栽培に必要な水を汲み上げるだけで何往復、何時間?

3月20日には、ハウス1棟あたり、1000リットルの水量が必要です。それをハウスの棟数分だと5000リットル。それをなんとか効率化して少ない水量で潅水する計画をして、そのために必要な道具が井戸ポンプです。
エンジンポンプは安価ですが、水を吸い上げ吐水するだけの道具で吐水量を調整や圧力調整には不向きです。
井戸ポンプは自動給水機能があり、水量に合わせて圧力調整してくれます。
農業用水が使えない代替案を考えると毎分50L吐水できるパワーの井戸ポンプしか選択肢はない。
それぐらいの能力だと200V3相になるかな。
200V3相を引込むのに10万円、井戸ポンプに20万円という費用は農家には重すぎる負担です。

できることは全てやった限界で、石川県の農業災害支援窓口に相談に行ってますが、お金を出さない、出したくない理由付が多すぎる担当者のマニュアル対応。

瓦礫撤去のような人手が必要な問題ではなく、OKしてくれたら機械を導入し問題解決する。それをOKしてくれない。

石川県の農業を行政が軽視してるように感じるので、それならしっかりサポートしてくれる石川県以外への農業移住も検討したほうがいいという知人のアドバイス。

他人事な対応してる行政、なんとかなりませんか?

認定農業者ってこんなときに手厚く支援してくれるはずなのに。

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