こんにちは。
能登は台風10号が来るかもと台風を想定してビニールハウスの補強など準備していましたが、熱帯低気圧に変わり安堵。ε-(´∀`*)ホッ
7月末〜8月末でトマト→キュウリと衣替えするのでバタバタしてます。
5月中旬〜7月末は金沢の青果市場にトマトを出荷しています。農協の共選という複数の生産者がトマトを出荷できる仕組みで、色や形でランクが決まり価格に反映されます。色や形が価格に反映されますが、一番大事な味は?は関係ありません。
美味しいトマトを作れない農家にとっては、共選という仕組みはありがたい。美味しいトマトを作る生産者にとっては差別化のため別の販路開拓をする必要があります。
美味しいトマトを作り、自分で販売できるノウハウがあれば、ブランド化でき、今年はその第一歩でした。
今、パプリカ販売で、関東、関西からたくさん注文をいただいています。美味しい野菜は全国のお客様からのニーズがあると実感しました。
スーパーの大半は、共選という仕組みでランク分けされたものを仕入れて陳列しています。消費者がきれいな野菜に執着するため、味よりは見栄えを優先した歴史なのかなと。スーパーのお客様の大半は野菜やフルーツを選ぶ際、必ずひっくり返しますよね。
自分が食べてる野菜の農薬って気にした事ないですが、売ってる野菜だから安全という認識の人が多いと思います。
最近、JA共選で出荷された野菜の残留農薬が問題になり、出荷分を回収したり、産直で販売された野菜が基準値を大幅に超えていたりと。何を信用したらいいのか?という状況ですが、これは昔からあった話です。
農薬の使用方法を厳守し、色、形、味の優れた野菜を作る農家は、消費者と直接つながる販路開拓が急務です。
という事で、若手農家を増やすため、旧システムに頼らない販路開拓に尽力したいと思っています。
秋作のキュウリの場合、トマトを撤収しながら種まきから定植まで2週間〜3週間で完了するため早朝4時半には畑に出ないと間に合いません。
早朝4時半から仕事を始め、それに比例した収入が期待できないから若手農業者が増えません。一時的に農家になっても現実を知り離農されています。私達が道しるべになるために今いろんな可能性を探っています。
ただ、販路を開拓しても、販路を維持するのは営業スキルやコミュニケーションが必要で、それが皆無な若手農業者が増えてるのも問題ですね。農協の共選があればそういう農業者を助け、日本の食糧自給率の激減にブレーキをかけれます。一長一短ですね。